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生誕100年 いわさきちひろ、絵描きです。
2018年12月15日、いわさきちひろ(1918-74)は生誕100年を迎えました。にじむ色彩で描かれた子どもたち、花々、そして大きく空けられた余白。絵本、挿絵、カレンダーなど、さまざまなメディアを通じて、ちひろの作品は没後40年を超えた今も愛され続けています。
「いわさきちひろ、絵描きです。」
のちの伴侶と出会った際に自己紹介したちひろのことばをタイトルに掲げる本展は、「絵描き」としてのちひろの技術や作品の背景を振り返る展覧会です。
ちひろはどのような文化的座標に位置し、どのような技術を作品に凝らしたのか。本展では、資料を交えた約200点の展示物を通じ、作品の細部に迫り、童画家としてのちひろイメージの刷新を試みます。
協賛:野崎印刷紙業株式会社
「生誕100年 いわさきちひろ、絵描きです。」情報サイト
http://www.nikkei-events.jp/art/chihiro/
いわさきちひろ生誕100年 ピエゾグラフ展 日本のおはなし
どんどん経済が成長してきたその代償に、人間は心の豊かさをだんだん失ってしまうんじゃないかと思います。……そのことに早く気づいて、豊かさについて深く考えてほしいと思います。私は私の絵本のなかで、いまの日本から失われたいろいろなやさしさや、美しさを描こうと思っています。それをこどもたちに送るのが私の生きがいです。
いわさきちひろ 1972年
いわさきちひろは、日本の童話や文学をもとにした作品も多く描いています。日本を舞台にした作品では、光も風も肌で知っている風土ならではの、豊かな情感が表現されています。着物を着た人物の微妙な物腰を通して性格や感情が語られ、水をたっぷり使った水彩のにじみからは大気の湿度や雪の質感までもが伝わってくるようです。本展では、「鶴女房」型の民話をもとにした松谷みよ子の『つるのおんがえし』、節分の晩の子どもの鬼と少女との交流を描いた、あまんきみこの『おにたのぼうし』、ちひろの未完の遺作となった小川未明の『赤い蝋燭と人魚』など、日本のおはなしを描いた絵本をピエゾグラフ作品で紹介します。
*ピエゾグラフとは……ちひろ美術館では、現時点でのちひろの作品の色合いや風合いをデジタル情報として保存し、最新技術の「ピエゾグラフ」という方法によるデジタルアーカイブと「ピエゾグラフ作品」としての複製に取り組んでいます。耐光性のある微小インクドットによる精巧な画像表現は、繊細な水彩画の再現性を飛躍的に高め、明るい光のもとでの絵の鑑賞を可能にしました。
いわさきちひろ生誕100年記念 ピエゾグラフ展「ちひろからの贈りもの」
生涯、子どものしあわせと平和を願って描き続けた画家・いわさきちひろ。2018年はちひろ生誕100年にあたります。淡く柔らかな色彩で、子どもたちのいきいきとした姿を描き出した作品は、没後44年経た今なお、多くの人々に愛され続けています。
本展では、絵本『ゆきのひのたんじょうび』などのピエゾグラフ約40点のほか、現在活躍するアートユニット・plaplax(プラプラックス)がちひろの作品とコラボレートした「絵本を見るための遊具」(今年春に安曇野ちひろ美術館、10月までちひろ美術館・東京で展示された作品)を展示します。
ちひろにとって冬は誕生日をはじめ、クリスマス、お正月、スキーなど、懐かしく楽しい思い出がいっぱいつまった季節でした。時をこえて、ちひろが心から愛したゆかりの地・松本に届けられるちひろからの贈りものをお楽しみください。
※ ピエゾグラフとは
ちひろ美術館では、現時点でのいわさきちひろの作品の色合いや風合いをデジタル情報として保存し、最新技術の「ピエゾグラフ」という方法によるデジタルアーカイブと「ピエゾグラフ作品」としての複製に取り組んでいます。耐光性のある微小インクドットによる精巧な画像表現は、繊細な水彩画の再現性を飛躍的に高め、明るい光のもとでの絵の鑑賞を可能にしています。
□クリスマス特典 信毎メディアガーデン ⇔ 安曇野ちひろ美術館
信毎メディアガーデン「ちひろからの贈りもの」展チケットのご提示で、安曇野ちひろ美術館への入館が無料となります。(12月16日(日)まで)また、安曇野ちひろ美術館の入館証ご提示で、本展の入場が無料となります。※いずれもご本人様1回限り
※好評につき会期延長になりました。
生誕100年 いわさきちひろ、絵描きです。
2018年12月15日、いわさきちひろ(1918-74)は生誕100年を迎えます。にじむ色彩で描かれた子どもたち、花々、そして大きく空けられた余白。絵本、挿絵、カレンダーなど、さまざまなメディアを通じて、ちひろの作品は没後40年を超えた今も愛され続けています。
「いわさきちひろ、絵描きです。」――のちの伴侶と出会った際に自己紹介したちひろのことばをタイトルに掲げる本展は、「絵描き」としてのちひろの技術や作品の背景を振り返る展覧会です。
ちひろはどのような文化的座標に位置し、どのような技術を作品に凝らしたのか。本展では、資料を交えた約200点の展示品を通じ、作品の細部に迫り、童画家としてのちひろイメージの刷新を試みます。
本展は、2018/07/14(土)~09/09(日)東京ステーションギャラリー、2018/11/16(金)~12/25(火)美術館「えき」KYOTO、2019/04/20(土)~05/26(日)福岡アジア美術館 にて開催します。
協賛:野崎印刷紙業株式会社
「生誕100年 いわさきちひろ、絵描きです。」情報サイト
http://www.nikkei-events.jp/art/chihiro/
我做了一个夢 岩崎知弘100週年創作展
9月15日(土)から11月11日(日)まで、台北市の中山駅にある誠品書店R79地下書街にて、ちひろ生誕100年を記念した展覧会「我做了一个夢 岩崎知弘100週年創作展」が開催されます。
本展では、「夢」をテーマに、ちひろの作品を紹介するとともに、絵本の世界をお楽しみいただけます。さらには、トラフ建築設計事務所による「子どものへや」の展示や、谷川俊太郎の詩とちひろの絵の展示、台湾の作家とのコラボレーションなど、見どころが盛りだくさんの展覧会です。見学は無料、展覧会限定オリジナルグッズのお取り扱いもあります。
また、高雄の大遠百店にもミニショップができるほか、台湾全土にある誠品書店の支店でも、ちひろの書籍や絵本を紹介するコーナーが設けられています。
詳しくは、誠品書店の特設ページ(台湾語)をご覧ください。
生誕100年記念 ピエゾグラフによる いわさきちひろの歩み展
[前期] 子どもを描いた画家ちひろ 9/21(金)~11/4(日)
[後期] 絵本表現の可能性を求めて 11/9(金)~12/24(月)
いわさきちひろは1918 (大正7)年12月15日、母文江の単身赴任の地であった武生(現在・越前市)で生まれました。今年はちひろが生まれて100年目の記念の年にあたります。「子ども」を生涯のテーマとして描いたちひろの作品は、色あせることなく、今なお多くの人に愛され続けています。
本展では、いわさきちひろの歩みをピエゾグラフ作品約100点と資料でご紹介します。
また、展示期間を前期・後期に分けて、作品の入れ替えを実施します。前期は「子どもを描いた画家ちひろ」をテーマとして、「子ども」を描いた作品を中心に、初期から晩年までのちひろの画業をたどります。 後期は「絵本表現の可能性を求めて」をテーマに、ちひろが手がけた絵本の数々を展示します。
画家として、母として生きた、いわさきちひろの画業の全貌をご覧ください。
*ピエゾグラフ作品とは……従来の印刷では再現が難しかった中間色の彩色や絵肌の質感を、エプソンのピエゾグラフ技術を用いて、もっとも原画に忠実に再現した作品です。
詳細は越前市武生公会堂記念館HPもご覧ください。
いわさきちひろ生誕100年 ピエゾグラフ展 世界のおはなし
さざなみのような画風の流行に左右されず、何年も読みつづけられる絵本を、せつにかきたいと思う。もっとも個性的であることが、もっとも本当のものであるといわれるように、わたしは、すべて自分で考えたような絵本をつくりたいと思う。(中略)童画は、けしてただの文の説明であってはならないと思う。その絵は、文で説明されたのと、まったくちがった面からの、独立したひとつのたいせつな芸術だと思うからです。
いわさきちひろ 1964年
いわさきちひろは、繰り返し描いたアンデルセンの童話以外にも、世界の名作や物語を数多く手がけています。ちひろは女学生時代から映画に親しみ、ヨーロッパの地への憧れがありました。1966年にはフランスやイタリア、デンマークなど欧州へ旅する機会を得ます。1960年代半ば以降に描かれた作品では、童話のなかのファンタジーの世界や異国の地の生活を、想像力を膨らませながら、ときに旅での見聞も生かして、いきいきと表現しています。本展では、メーテルリンクの『青い鳥』のほか、フランス映画を絵本化した『あかいふうせん』、ウェーバーの楽曲をイメージした『ふたりのぶとうかい』など、世界のおはなしを描いた絵本をピエゾグラフ作品で紹介します。
*ピエゾグラフとは……ちひろ美術館では、現時点でのちひろの作品の色合いや風合いをデジタル情報として保存し、最新技術の「ピエゾグラフ」という方法によるデジタルアーカイブと「ピエゾグラフ作品」としての複製に取り組んでいます。耐光性のある微小インクドットによる精巧な画像表現は、繊細な水彩画の再現性を飛躍的に高め、明るい光のもとでの絵の鑑賞を可能にしました。
いわさきちひろ生誕100年 ピエゾグラフ展 平和への願い
青春時代のあの若々しい希望を何もかもうち砕いてしまう戦争体験があったことが、私の生き方を大きく方向づけているんだと思います。平和で、豊かで、美しく、可愛いものがほんとうに好きで、そういうものをこわしていこうとする力に限りない憤りを感じます。
いわさきちひろ 1972年
いわさきちひろは、日本全体が戦争へと突き進むなかで青春時代を過ごし、生命だけではなく、人の心もむしばむ戦争の現実を目の当たりにしました。第二次世界大戦後、画家となり、生涯を通じて、子どもたちの姿を描くことで、本当の豊かさや優しさ、美しさとはなにかを問い続けました。愛情に包まれた子どもの絵と、戦火にさらされた子どもの絵とは対照的ですが、どちらの絵にも「世界中のこどもみんなに平和としあわせを」という、ちひろの願いが込められています。本展では、戦争をテーマにした絵本『わたしがちいさかったときに』『戦火のなかの子どもたち』、夏の海を舞台にした絵本『ぽちのきたうみ』などを、ピエゾグラフ作品で紹介します。
*ピエゾグラフとは……ちひろ美術館では、現時点でのちひろの作品の色合いや風合いをデジタル情報として保存し、最新技術の「ピエゾグラフ」という方法によるデジタルアーカイブと「ピエゾグラフ作品」としての複製に取り組んでいます。耐光性のある微小インクドットによる精巧な画像表現は、繊細な水彩画の再現性を飛躍的に高め、明るい光のもとでの絵の鑑賞を可能にしました。
いわさきちひろ生誕100年 ピエゾグラフ展 アンデルセンの世界
百年もの年代の差をこえて、わたしの心に、かわらないうつくしさをなげかけてくれるアンデルセン――。むかしふうの文章なのだけれど、その中にいまの社会につうじる、同じ庶民の悲しさをうたいあげているこの作家に、わたしは、ずいぶん学ぶことが多い。アンデルセンの童話のもっている夢が、たいへんリアルであるということが、現代のわたしたちの心にもつうじるのであろう。
いわさきちひろ 1964年
いわさきちひろは、20代後半に紙芝居「お母さんの話」を手がけて以来、毎年のようにアンデルセンの童話を描いています。「おやゆび姫」や「人魚姫」、「絵のない絵本」など、繰り返し描いている童話もあります。アンデルセンの描き出す世界の美しさ、悲しさ、夢、真実――時を経ても色あせることのないその魅力にちひろは惹かれ、深く共感していたのでしょう。想像力をふくらませ、登場人物や異国の情景に工夫を凝らして描いた童話の絵は、子どもを描いた絵とはまた異なる、ちひろの画業の一端を形作っています。
本展では、ちひろが愛したアンデルセン童話の世界を、ピエゾグラフ*作品で紹介します。
*ピエゾグラフとは……ちひろ美術館では、現時点でのちひろの作品の色合いや風合いをデジタル情報として保存し、最新技術の「ピエゾグラフ」という方法によるデジタルアーカイブと「ピエゾグラフ作品」としての複製に取り組んでいます。耐光性のある微小インクドットによる精巧な画像表現は、繊細な水彩画の再現性を飛躍的に高め、明るい光のもとでの絵の鑑賞を可能にしました。
いわさきちひろ展
2018年は日本の画家、いわさきちひろ(1918〜1974)の生誕100年にあたる記念の年です。ちひろは、55歳の彼女の生涯のなかで、40冊の絵本と1万点に近い作品をのこしました。今回の台湾国立歴史博物館の展示では、ちひろ美術館(東京・安曇野)の所蔵する作品のなかからよりすぐりの100点の原画や身のまわりの品を、6つの章(①ちひろの人生 ②四季のなかの子どもたち ③いっしょにあそぶ ④窓ぎわのトットちゃん ⑤絵本 ⑥ちひろ 平和への願い)に分けて展示します。本展は、日本以外ではアジア初のいわさきちひろ大規模原画展です。どうぞご期待ください。