ひろしま

石内都は、広島の平和記念資料館に保存されている1945年に原爆で被爆した人たちの遺品のなかから肌身に直接触れたものを中心に選び、撮影し続けています。写し出されたワンピース、靴、ブラウスなどは自然光のなかでやわらかく浮かび上がり、身につけていた人の息づかいが感じられます。いわさきちひろは、戦争をテーマにした絵本を3冊手がけていますが、その1冊目が広島の原爆で被爆した子どもたちの作文に絵をつけた、『わたしがちいさかったときに』(1967年)です。モノクロの画面のなかに、悲惨な状況にある子どもたちを愛らしい姿で描きました。ふたりの女性芸術家がとらえた「ひろしま」を起点とした作品をご覧ください。